京阪鋼材株式会社

加工技術

当社の加工技術をご紹介します。

鋼材・角パイプ 切断加工

タイプの違う複数の切断機(「設備一覧」参照)から、ご注文の内容によって最適な機械を選び、ご指定の寸法に切断します。当社では、会社設立から現在に至るまで、35年以上に渡って取り組み続けている加工です。

初期の機械は帯鋸盤(おびのこばん)で、メジャーを使って長さを測りながら切断していました。人の目と手で合わせながら、鋼材1本だけでなく複数本を重ねて切断したり、直角切りだけでなく90度から45度までの間で角度を合わせて切断したりすることで、鋼材の特性を知ることができました。その後、電子制御で寸法を合わせて自動で切る切断機を導入することで効率化が可能になり、大量生産部品用の切断にも対応できるようになりました。

そうして35年以上、切断加工の経験を積み重ねてきたことで、アングル、チャンネル、H形鋼、角パイプ、フラットバーなど、様々な鋼材の切断ノウハウを蓄積されています。

鋼材・角パイプ 孔明加工

鋼材の孔明切断複合機(「設備一覧」参照)により、切断加工後、ご指定の位置にご指定の穴径で穴あけ加工をいたします。

お客様のお仕事の納期が年々短くなっていることや、穴あけ加工が可能な職人さんの数が減っていることなどを踏まえ、少しでもお客様のお役に立てるよう、2014年8月から提供を始めた加工です。その後、数多くのご注文にお応えしているうちに、現在では「鋼材・角パイプの切断・孔明加工なら京阪鋼材」とご指名いただくほど、お客様から信頼を集めるようになりました。

穴の位置指定は電子制御で寸法出しをすることで、正確に加工することが可能です。上・左・右の3軸ドリルによる同時穴あけ工程や、通し穴(貫通穴)あけにも対応いたします。

鋼材・角パイプ ベンダー加工(曲げ加工)

油圧プレス機やベンディングロール機など、専用の加工機を使って、鋼材やパイプを滑らかなアーチ形に曲げる加工です。当社では、ベンダー加工専門の協力会社に依頼、多数の熟練工が勤務し、実際の加工を担当しています。

ドーム球場や体育館などの屋根や、高速道路の防音壁の柱などを作る際に必要とされることが多い加工です。アーチ形だけでなく、型によって特定の形状や角度に変形させることも可能で、特殊な加工にも対応いできます。

鋼板 切断加工

鋼板を切断する方法には、レーザー切断、ガス切断、プラズマ切断、シャーリング切断があります。それぞれの方法に強みと弱みがあり、必要な精度や納期、ご予算を考えながらお選びいただけます。ご相談いただければ、最適な方法をアドバイスいたします。

当社では、レーザー切断・ガス切断・プラズマ切断・シャーリング切断の4種類すべてに対応可能で、信頼できる協力会社で加工を行っています。

鋼板 孔明加工

鋼板の切断と同時に、孔明(穴あけ)加工も承ります。孔明加工もレーザー孔明、ガス孔明、プラズマ孔明、ドリル(きり)孔明、ポンス孔明があり、必要な精度、納期、ご予算からお選びいただけます。

レーザー、ガス、プラズマによる孔明加工は上記の切断加工と同様の方法です。

当社では、レーザー孔明、ガス孔明、プラズマ孔明、ドリル孔明、ポンス孔明の5種類すべてに対応可能です。

鋼板 曲げ加工

プレス加工機に専用の曲げ型を装着し、必要寸法に切り出した鋼板を差し込んで曲げる加工です。「ベンディング加工」とも呼ばれます。鋼板は、L型、U型、階段型などに曲げることができます。厚みのある鋼材、特殊な形への曲げもご相談ください。

丸鋼・丸パイプ 旋盤加工

丸鋼や丸パイプを、ご指定のサイズに必要な精度で削り出す加工です。汎用旋盤機もしくはNC旋盤機という専用の機械を使って加工します。いずれも丸鋼・丸パイプを機械のテーブルにセットし、鋼材ごとテーブルを回転させ、刃物を押し当てて削り出していく方法です。汎用旋盤機は人の手で刃物の操作を行い、NC旋盤機はコンピューターで制御して自動で加工します。NCとは「Numerical Control」(数値制御)の略で、自動制御機械を指します。技術の進歩でNC旋盤機の精度も上がっていますが、100分の1mm単位といった、本当に精密な加工は、現在でも神の手と呼ばれるような職人にしか行えません。

当社では、汎用旋盤機を使う職人と、NC旋盤機で量産に対応可能な会社の両方と協力体制を築き、ご依頼の内容に合わせて依頼先を選んでいます。

鋼板 フライス加工

鋼板をご指定の厚みに必要な精度で削り出す加工です。溝を掘る際にも使われます。加工はフライス盤という専用の機械で行います。材料を機械のテーブルに固定し、テーブルを左右に動かしながら、刃物を材料に押し当てることで指定された厚さに削り出していきます。鉋(かんな)で木を削る作業と同じ原理です。NCフライス加工機はその加工作業をコンピューターで制御し、自動で加工します。

当社では、工具鋼のメーカーから機械の精度を決める重要な生産治具(じぐ)の加工を依頼されるほど信頼の厚い協力会社に加工を依頼しています。

各種鋼材 メッキ加工

鋼材の表面に金属の薄膜を被せ、錆びを防ぐ加工です。カタカナで表記されることが多く、外来語のように見えますが、実は「滅金(めっきん)」に由来する言葉です。「鍍金(ときん)」とも呼ばれます。

様々な手法や溶剤がありますが、当社では溶融亜鉛メッキを採用しています。

当社では、この溶解亜鉛メッキ加工を協力会社で行っています。

各種鋼材 溶接加工

溶接加工とは、鋼材と別の鋼材を合わせた接合部に高熱を加え、金属を溶かしてつなぎ合わせ、一体化する加工です。圧力によって溶接する方法もあります。

当社では、お客様の業務が過多となった場合に、当社の別のお客様に溶接を依頼する形で対応しています。お客様同士のネットワーク構築に役立ちたいと考えて始めました。